「リスペクト」平元文雄

県選手権大会一次予選でこんなことがありました。菩提寺に負けたチームが、試合が終わった後、菩提寺のベンチに挨拶に来ました。
キャプテンらしき、その子の顔には涙が浮かんでいました。「ありがとうございました」と多くの選手がコーチと握手していく中で、その子は握手をせず、声も出さず、手を払いのけるかのように通りすぎました。
「よほど悔しかったのでしょう」頑張って試合したのに、負けてしまったことが・・・。
私はこの子は正直すごいなと思いました。その涙は心を込めて試合をした証しだと思ったからです。
でもそこでです。
サッカーにもマナーというものがあります。
マナーとは私は相手に対する思いやりだと思っています。相手に対して敬意を表すこと、相手を尊重することだと思うのです。相手チームがあってこそ試合ができるのですから・・・。
この子がそのことを理解して、悔しいけれど・・・、一歩乗り越えることができれば、すごい選手になるだろうと思いました。
先日、菩提寺5年生の試合でも、手袋をはめたまま、相手ベンチのコーチの方と握手をしている子がいました。
おそらく、相手チームのコーチの方は素手で手を差し出されていたことでしょう。
サッカーは確かに勝敗を決めるゲームです。でもそれ以上に、相手チームに対するリスペクトを忘れてはならないスポーツだと思うのです。
これらのことをスポ少の活動の中で学んでいってほしいと思います。
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