
「キャンプファイヤー」平元文雄
昨年度は実施できずに終わりましたが、今年度は希望が丘青年の城で合宿を行うことができました。
なにがすごかったかというと、子どもたちの嬉しそうな顔と、それぞれのイベントを準備から進行までこなしてくださった保護者パワーでした。ありがとうございました。
ウォークラリーから早めに到達地点に帰ってきたグループは、最終グループが帰ってくるまでの間、自分たちで考えた遊びで自由に遊びだしました。各グループは1年生から6年生までの縦割り編成になっています。「ぼんさんが屁をこいた」などのゲームをするチームもありました。これらを見ていると、子どもたちはさすが遊びの天才だなと思いました。
お母さん方が、食事までの間、こんな問題を出されていました。各グループに紙を配って、「知っている野菜の名前を全部書き上げてください」と。円陣を作っている子どもたちは、「ヨーイドン」の合図で一斉に名前を出していきます。書き上げていきます。30ぐらいの名前があがったでしょうか。別に上位チームに景品が出るわけでもないのに、一生懸命に取り組む姿がとてもよかったでした。
いよいよキャンプファイヤー!
これまでの合宿でも毎年、キャンプファイヤーは行っています。
私は、これまでのキャンプファイヤーで盛り上がらないことがあったので、ファイヤー前にこんな話をしました。
今まで「こんなんおもしろない」と言ってゲームが白けてしまったことがあります。面白いゲームにできなかったファイヤーリーダーもよくないのでしょうが、リーダーも一生懸命されているのです。「どうか、しっかりゲームに向き合ってください。楽しんでください。」と。
リーダー:「でーましょ、でましょ」子どもたち:「でーましょ、でましょ」リーダー:「6年生でましょ」子どもたち:「おっ」で始まったキャンプファイヤー。私の心配をよそに、子どもたちは盛り上がっていきました。リーダーは藤方さん(私の昔の同僚です)が進行されていたのですが、途中で、ある子が「ウルトラマン シュワッチ」とつぶやいたのです。2年前に行ったゲームを覚えていたのでしょう。さすが藤方さん、そのつぶやきをしっかりとらえて、さっそく「ウルトラマン シュワッチ」を始めてくださいました。
「かっか かっか かっか 火星人」藤方さんもジェスチャー交えて大奮闘、子どもたちも大奮闘、ゲームは一気に盛り上がっていきました。
以前、サッカーの指導者はキャンプファイヤーの進行ができるぐらいでないとダメだといったことがあります。(合宿を終えて思うこと)
子どもたちの声を受け止め、それを指導に生かしていく。今回の子どものつぶやきとリーダーの受け止めはその大切さを教えてくれたように思いました。
子どもたちの熱気、リーダーの熱気、子どもたちを取り巻く保護者や指導者の熱気が、いまにも降りそうだった雨を思いとどまらせたように感じました。
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