
「私の出会った先生 雲井スポーツ少年団 永井先生」平元文雄
雲井招待が近づいてきました。毎年、ご招待ありがとうございます。
雲井と言えば永井先生です。私も雲井にいた頃、永井先生からは指導者としてのあり方も含め、多くのことを教えていただきました。
もう、第一線を退かれていますが、永井先生のことを4年前に書かさせていただきましたので、その文をアップさせていただこうと思います。
今回、雲井スポーツ少年団から予想だにしていなかった特別賞をいただきました。HPの写真で表彰状を渡していただいているのが永井先生です。
私は1979年より信楽町にある雲井サッカースポーツ少年団に関わりました。当時、私は療養所の中にある学校に勤めていましたのですが、永井先生が、私がサッカーをしていたということをお聞きになって、「サッカーのコーチどうや」と声をかけていただいたのがそもそもの始まりでした。
その当時は試合数も少なくて練習ものんびりしたものでした。指導の中心は療養所の医師である永井先生(現在:県サッカー協会副会長)がされており、とても素敵な先生で「サッカーの好きな子を一人でも増やそう」という思いで丁寧な指導をされていました。
時には「やる気がなかったら家に帰れ」と大声で叱られることもありましたが、指導法もユニークで私もいろいろと勉強させていただきました。私も若かったので現役で県の社会人リーグの試合もあったのですが、先生は「あとは私が見ておくから、試合に行き」と言われていつも送り出していただいていました。懐の深い先生でした。
雨の日の練習はもちろん中止。対外試合は交通機関を使って(一人ずつ切符を買わせて)出かけました。子どもたちは電車の中で大騒ぎでした。
永井先生は大きな網袋に子どもたちのボールまで全部入れて電車に乗られていました。保護者の付き添いはなく指導者だけで引率をしていました。
1試合勝ったらアイスクリーム、もう1試合勝ったらマクドナルドとかと子どもたちと約束をして楽しみを持たせたりすることも時にはされていました。
今、永井先生は80歳を越えられていますが、まだ雲井サッカースポーツ少年団の1・2年生の指導を続けておられます。
本当に尊敬してしまいます。
指導者としては先生に少しでも近づけたらとの思いでいっぱいです。とにかく30年ぐらい前のサッカーは試合で負けたら指導者が子どもたちに、グラウンド10周走らせるとか、中にはグラウンドに正座をさせて平手打ちというチームもあったぐらいですから、雲井サッカースポーツ少年団の指導は本当に子どもたちの健全育成を目指していた気がしますし、そのとき教えていただいたことが今でも私の指導の手本としていきているような気がします。
永井先生、今までいろいろとありがとうございました。これからもお元気で!そして子どもたちへのサッカーのご指導を元気な限り続けてください。
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